Autopoint 増殖中

  1. 2010/11/16(火) 16:36:47|
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相変わらずのピンボケだが、下の黒いのが新メンバー。All-Amerian JUMBOの3本目。


この黒の芯径は0.9mm。All-Amerian JUMBOが対応している芯径は0.9mmと1.1mmで、先行して入手した2本は1.1mm。この2本を気に入って常用しているけれど、芯に不満が。

純正の黒鉛芯にはH、HB、B、Mark Senseの4つの硬度が設定されている。わたしの書き方と好みからすると、Bは発色が弱く、Mark Senseは軟らかすぎる。Mark Senseはおそらく3Bか4Bくらい。

芯径が0.7mm以下なら軟らかい芯を好むが、それより太くなると事情は変わる。太くて軟らかいと発色はよくなるが、行き過ぎると黒鉛の色づきにムラが出始める。
また、発色が良いぶん筆圧を下げやすいものの、軟らかさゆえの抵抗感は高まる。発色に満足できるなら、ほどほどに硬い芯の方が抵抗なく滑る。
それと、1.1mmとか1.3mmの軟らかい芯の線の太さは、下手をすると2.0mmの筆記線と見分けがつかないくらい。実際、AutopointのMark Senseで書くと、線の太さは三菱uniの2.0mmの2B芯と同等以上。であれば、わたし自身は芯ホルダーの方を好む。

Autopointの1.1mm芯は正確には1.18mmで、これはアンティークのシャープペンシルによく採用される芯径らしい。特注品の1.18mm芯を販売しているショップを2つ見つけた。もちろん市販品と比べると割高だけど、所詮はシャープペンシルの芯なのでリーズナブルな価格。
とは言え、この選択肢は後に残しておく。わたしが使うのはアンティークのシャープペンシルではなく、現地価格にして300円台という、その自体が消耗品のようなシャープペンシル。市販品で気楽に使える道を模索してみる。

という経緯で、All-Amerian JUMBOの芯径0.9mmに手を伸ばした。芯径0.9mmなら国産の芯は充実している。All-Amerian JUMBOに興味を持ったのは1.1mmの芯径からだし、気に入っている理由の1つもそこにある。とは言え、書き味への影響は芯の方が大きいから、芯径に関して妥協してみた。
それを言い始めると、芯径0.9mmのシャープペンシル本体だって国内にいくつも出回っている。あえてAll-Amerian JUMBOを選択する合理的な理由は?と突っ込まれると、口ごもってしまう。回転繰り出し式をどちらかというと不便と思っているだけに、なおさら説明しにくい。今のところは、好みと言うにとどめておく。

1.1mmと0.9mmを並べて比較すると、想像するより差は大きい。1.1mmの方は、実質は1.2mmに近いとは言え。
書いてもこの差はなんとなく意識される。0.9mmにはシャープペンシル臭さ、尖がっているもので紙を引っかいている感触が残っている。1.1mmになると、引っかくというより、棒状のものを紙面にこすっている感触がより強くなる。ブラインドテストされたら迷いそうな微妙な違いだし、仮に差異を的確に判定できたとして、どうと言うことのない違いに過ぎないけれど・・・

* * *


ところで、All-Amerian JUMBOのアイボリー(画像の上)について、接続部分にわずかなグラつきがあることを以前の記事に書いた。他の2本に同様の問題は無い。
不良と言えるレベルのグラつきではないし、いずれにしても購入した米国の本社サイトとこの種のことでやり取りするのは面倒だし(送料>本体価格)、自分で対処してみた。
詳しくは説明しないが、接続面の片側に薄く接着剤を塗って硬化させ、クッションとして機能させてみた。接着剤の厚みの分だけわずかにすきまができてしまうけれど、グラつきは無くなった。
万年筆のペン先いじりに比べれば、気楽な工作だ。

個人的には一安心だけど、こんなことがあるので、人様には勧めにくい。

AUTOPOINT トリオ

  1. 2010/10/28(木) 22:50:29|
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相変わらずのピンボケだが、業務使用しているAUTOPOINTの3本。
Autopoint trio
中央は前回取り上げたAll-American JUMBO。こうして並べるとJUMBOというネーミングに説得力を感じる。とはいえ、実際は近年ブクブクと肥大化している和製シャープペンシルたち、たとえばドクターグリップあたりと同じようなサイズ。

上下の細身な2本はPush Domeというモデル。こちらは普通のノック式シャープペンシル。ボディの太さは鉛筆くらい。見分けにくいかもが、下はダークブルー。
この2本には0.7mmのカラー芯をボディカラーに合わせてセットしている。細身のノック式なら何も入手しにくいAUTOPOINTを選ぶ必要はないが、0.7mmの芯が使えて赤と青のボディ色がそろっているモデルが意外と少なくて、Push Domeは有力な選択肢の1つ。

というわけで、All-American JUMBOは筆記具としての興味から手を出したが、Push DomeはもっぱらボディカラーとAll-American JUMBOとの見た目の統一感で購入。
もっとも、All-American JUMBOを細身にしたAll-American Standardというモデルがあって、統一感ならこの方を選ぶべき。あえてPush Domeを選んだのは、回転繰り出し式よりノック式を優先した次第。回転繰り出し式は面白いので1〜2本は手元にあってもいいだろうが、それだけあれば十分とも思う。

いずれのモデルも、機能的にも仕上げの面でもデザインにおいても、誉めそやすほどのシャープペンシルではないけれど、異彩を放つ存在ではある。単体でも然りだが、3本並べるとなおさら。この安っぽさと古臭さを肯定的に受け取るのか否定的に受け取るのか。

* * *


今のところカラー芯は0.7mmに決めている。カラー芯は軟らかくて粘るので、芯径を大きくすると紙面との摩擦が気になる。また、0.7mmカラー芯の筆記線の太さは、2Bで0.9mmの黒鉛芯と比べて遜色がない。
だったら0.5mmでも良さそうだが、0.7mmの方が多少は折れにくいだろうと思っている。複数の国内メーカーが0.7mmカラー芯を提供してくれる安心感もある。

AUTOPOINT の All-American JUMBO

  1. 2010/10/26(火) 22:48:00|
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最近、米国の筆記具ブランドAUTOPOINTのAll-American JUMBOを購入。
Autopoint Jumbo Ivory
いろいろと個性的なシャープペンシル。まず芯の出し方は回転繰り出し式。伝統の十角形軸。選べる芯の太さは0.9mmと1.1mm。ロングノーズ。

* * *


紙面と接するペン先は決定的に書き味に影響する。よって、シャープペンシルで書き味にこだわるなら芯が何より重要。
手に触れるのはペン本体なので、軽視することはできないけれど、ペン先まで本体に組み込まれている万年筆とは事情が異なる。

なんやかんやあって、シャープペンシルの芯では、0.9mm〜1.1mmあたりのHBかBあたりが好みになっている。

0.9mm〜1.1mmは漢字をしっかり書くには太すぎる。しかし、斜めに筆圧をかけても芯が折れないこと(わたしは低筆圧ながら、軸を寝かせて書くので)、安定した感触を追い求めると、0.9mm以上がいい。
ただし、1.3mm以上だと線が太すぎる。2.0mmの芯ホルダーを芯を削らずに使っているわたしからすれば、もてあますような太さではないけれど、たとえば1.3mmと2.0mmの芯を削らずに書くと案外と線の太さに差がなくて、それなら芯ホルダーの方がいい。芯の選択肢はずっと広いし、2.0mmの安定感は何より。

0.9mmは入手しやすいが、1.1mmは難しい。海外のアンティーク物ならともかく、気軽に使える価格の現役モデルとなると、AUTOPOINTは有力な選択肢になる。

わたしの書き方では、0.9mmと1.1mmでは線の太さの差はほとんどない。0.9mmの2B芯と1.1mmのHB芯なら、むしろ1.1mmのHB芯の方が細くなる。

芯の硬度の選択は難しいところだが、現時点では0.7mmとか0.5mmなら軟らかい方が好き。しかし、1.0mm以上となると一概に言いにくくなる。
2B、4Bといった軟らかい芯の方が、低筆圧でもしっかりと色が出てる。しかし、軟らかい芯の方が紙面との摩擦は大きい。芯が太くなってくると、この点を軽視できなくなる。
紙面をスルスルと走るのは硬い芯。しかし、発色が弱すぎると、自然と筆圧をかけてしまうことになり、かえって心地悪くなる。
自分にとってバランスの好い芯を探すしかないけれど、HBかBあたりが無難と考えている。ただし、メーカーによってHBはかなり発色が弱い。

* * *


話をAll-American JUMBOに戻すと、国内では分度器ドットコム他で入手できるのだけど、本国と比較するとボディーカラーや使える芯の太さに限りがある。
そこで、米国の直営(?)サイトから直接購入した。画像の個体ともう一本を購入したところ、送料込みで国内通販と同等かちょっと安価なくらい。到着まで10日くらいかかるが、即日発送(といっても時差あり)で、問い合わせに丁寧に応じてくれる(もちろん英語だけど)。

All-American JUMBOというネーミングはどうかと思うけれど、品物はなかなか気に入った。

回転繰り出し式の使い勝手や鼻先の長さに好みは分かれそうだ。個人的にロングノーズは問題無いが、回転繰り出し式はノック式より使いづらい。が、許せないほどの不便さではないし、ちょっと面白い。
また、回転させる本体と鼻先の接続部分は、筆記に支障のない程度ながら工作精度は怪しく、手持ちの2本のうちの片方には微妙にぐらつく。

一方、軸幅1cmほどの軽量ボディは、わたしにとって扱いやすい。重心はやや軸尾に寄っているものの(わたしの好みはペン先寄りの重心)、軽量ボディなので気にならない。また、鼻先が長いために、持ち位置が自然と軸尾に近くなり、結果的にほどよい重心位置になってしまう。

これまた好みの範疇だけど、デザインも気に入っている。見方によっては大味でどことなくおもちゃっぽくはあるけれど、シンプルで落ち着いている。米国は歴史の浅い国だけど、安価なメカニカル・ペンシルの基本形状が数十年間に渡って継承されていることに感心する。

マーレンのジャーナル、現在慣らし中

  1. 2010/10/11(月) 16:26:41|
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携帯画像だけど、下はマーレンのジャーナルというモデル。もうカタログ落ちしているのだろうか。


万年筆ネタは久しぶりだけど、この1年近くジャーナルを使い続けている。気に入ったから、という理由ではなくて、自己流の調整中なのだ。

購入後にスムーズに書けないときは、とりあえず販売店に調整を依頼する。このジャーナルは、多少違和感はあったものの、インクのかすれとかペン先の引っかかりは無かったので、そのまま何年も放置していた。
1年前、取り出して書いてみると、なんか嫌な感じ。購入時より経験値は上がっているので、嫌な感じの的中率も上がっている。

インクのかすれとかペン先の引っかかりは無いけれど、インクの濃淡が出やすいし、線の太さも安定しない。
ペン先をよく見ると、ジャガイモのようにゆがんだ形をしている。切り割りもまっすぐではない。使っているうちに自然と解消されるタイプの障害ではなさそうだ。

それで、ペン先のジャガイモを整形しようと試みるも、力をかけると左右の切り割りが上下にカチカチとずれてしまう。下手にペン先をいじると、こじらせてしまいかねない。これを一気に何とかできる腕はない。

作戦変更。
ペン先の紙に接する部分の整形は自然に任せる。つまり、書きながらならすことにする。とは言え、上に書いたとおり自然と解消されるタイプの障害とは思えないので、アウトラインをラッピングフィルムで形成してみる。

この作戦にしても自信はない。使いながら少しずつ削る。アウトラインの形成がある程度落ち着いたように思えたのは着手から半年後くらい。
現在は、もっぱら筆記しながら接紙部分を整えている。といっても、整えるためにわざわざ書くことはなく、自然体なので時間はかかる。

この1〜2ヶ月で、経緯を知らなければ普通に使えそうなところまできた。しかし、もちろんわたしは経緯を知っているので、いろんな粗が見えてしまう。
慣らし筆記の終わりは見えてこない。

* * *


ジャーナルの最大の特徴は、ボタンフィラーというインク吸入方式。

画像のように軸尾にボタンがあり、これを数回押すことで吸入する。慣れると片手で吸入できるのは利点。しかし、片手でなければならない理由を思いつけない。
一方、吸入量が不安定に感じられるし、どれだけ入ったのかを確認できない。また、吸入機構にゴム素材が使われているようで、経年劣化がある。
個人的には、回転吸入方式と比べて、軸尾が重くなりにくいことがボタンフィラー方式のメリットか。

何ヶ月も使っていると、それなりに手が馴染んでくる。今のわたしには書きやすいペンだけど、軸形状に癖があるから、好き嫌いは分かれそう。
軸尾にキャップを付けないで書くと、ボディの黒い輪のところの段差が気になるだろう。軸尾にキャップを付けようとすると、深く刺さらない仕様なので、全長は相当長くなる。

万年筆の持ち方 - 筆記位置

  1. 2009/11/08(日) 16:32:42|
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万年筆の持ち方は、まっとうに調整されているB以下のサイズのペン先なら、神経質になる必要はないと思う。
しかし、ペン先の構造に照らして、より好ましい持ち方とか書き方はあるだろう。筆記角度は一定している方がいいし、ペンポイントの切れ目をまっすぐに紙面に当てた方がいいだろう。
美しい文字を書くためには、さらに条件が加わるのかもしれないが、美しい文字を書けないわたしにそれを語る資格はない。

以前の記事でも似たことを書いた記憶があるけれど、持ち方を動的に考える必要があると思っている。
葉書や封書の宛名書きをするときは、文字を書く範囲が狭いから、筆記中の姿勢変化は少ない。葉書や封書を動かしながら書けば、姿勢変化を抑え込める。
しかし、ノートとかレポート用紙とか原稿用紙のサイズになると、それは難しくなる。横書きで、紙面をずらしながら書くことは現実的ではないし、縦書きであっても、今の机上の事情が許してくれない。

ペンの握り方を固定すると、画像(上)のように、書く位置によって、ペン先の紙面への当たり方が変化する。持ち方として正しくとも(正しい持ち方、というようなものがあるとして)、ペン先と紙面の接し方は不安定になる。特に、別掲のセーラー長刀研ぎのような扁平なペン先では、筆記線の乱れにつながる。
画像(下)のように、ペン先と紙面の接し方を一定させれば、これらの問題は生じない。しかし、これをするためには、書く位置の変化に合わせて、刻々と握り方や姿勢を変化させなければならない。
紙面の位置


この話題に、わたしなりの結論はない。まだ現在進行形なので。
ただ、固定的な「正しい持ち方」なり「正しい姿勢」があるとは考えていない。筆記位置の変化に即した融通性が必要不可欠と思う。基準としての「正しい持ち方」なり「正しい姿勢」はあるかもしれない。しかし、そうした公式がまんま当てはまるのは、限られた筆記位置でのこと。
思うに、真逆な2方向からのアプローチが必要で、ひとつは、筆記位置の変化に即した動的な持ち方を自分なりに模索すること、もうひとつは、その持ち方でコントロールできる筆記位置の限界をわきまえること。

筆記位置の変化に合わせて持ち方を動的に変えるとは、手首をひねる角度とか手の甲の傾きを連続的に変えたり(意識しなくとも変わるけれど)、軸にそえる指の位置(あるいは指に当たる軸の部分)を連続的に変えること。
無意識の変化は不安定につながるが、規則的な動作だから、限界を見極めながら意識的に変化させてやれば、ペン先と紙面の接し方を一定に保てるのではないか。
文字の美しさについては、なんとか縦線と横製をまっすぐにひければ好しと考えている。志は低い。

* * *

もうひとつ、考えたいと思っているのが、筆記姿勢。「背筋を伸ばして〜」的なことは考えていない。ある程度の長さの時間、だらだらと書くのが前提なので、姿勢は変化する。
無意識のうちに、文字とかペン先をのぞき込むようにして書いている。このために、腕の動きが制約されているようだし、上に書いた筆記位置の変化の悪影響を倍増させているような気がしている。
しかし、考えがまとまっていないので、また別の機会に。

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