万年筆のペン先は消耗品

  1. 2009/07/07(火) 17:52:37|
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万年筆のペン先は、使い込むほどに程よく磨耗して書き手になじんでくる、といわれている。
残念ながら、身をもって感じたことはない。万年筆との付き合いは10年に満たないし、かつ1本をじっくりと使い込む、という付き合い方をしていないから。

しかし疑似体験はある。ある角度・方向に書くとひっかかるペン先で、その角度・方向に50回も繰り返して書いたら(もちろん普通紙に)、ひっかかりは微妙に緩和される。たった50回でも。
もっとも、ひっかかりのない滑らかなペンポイントであれば、摩擦の力は分散されるから、50回程度でみるみる磨耗することはないだろうが。

以前ペンクリニックを利用したときに、返されたペン先のタッチがあまりにザラザラで驚かされた。今ならその理由は理解できる。使っていれば自然に仕上がってくる。自然に解決するならばそれに任せれば良い、というスタンスなのだろう。ペンクリの使命(?)は、自然には解決できない障害の解決にあるのだろう。


下は以前記事にしたモンブラン252のペン先。倍率が低いから鮮明ではないが、ペンポイントはとても薄い。なにしろ1950年代の代物だから、磨耗はあるだろう。ただ、この時代の新品に近い状態のペンでも、薄いペンポイントを見かける。
このペン先はとてもよくしなる。ペンポイントを紙に押し付けるように、ではなく、ペン先で紙面を軽く掃くように書くと、いいリズムで書き進めることができる。筆圧はほとんどかからない。こういう書き方なら、薄いペン先でも永くもちそうな気がする。

とはいえ、磨耗するのがペン先の本性なら、時間をかけてていねいに書きつぶすことこそ、まっとうな万年筆道楽かもしれない。

モンブラン252-3

低筆圧な人のための筆記具? − ピュアモルトの芯ホルダー

  1. 2009/07/03(金) 15:01:02|
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万年筆を使う人が低筆圧とは限らないが、万年筆は低筆圧の人にとってありがたい筆記具。
わたしの場合、低筆圧に加えて、ペン軸の握りも緩くしたいので、なおさら。ペン軸の握りを緩めるほど、ペン軸を寝かせて書くことになる。

万年筆以外にも、希望に応えてくれる筆記具がある。芯ホルダー。
ざっくり説明すると、芯の太さが2mm以上のシャープペンシルもどき。もともと製図用としてよく使われていたらしい(今でも?)。
使用時間の単純比較では、万年筆より芯ホルダーをはるかに長く使っている。

2mmというと、鉛筆の芯より少し細いくらい。専用の芯削りで芯を尖らせて書くのが通常のようだ。
わたしは芯を削らないで書いている。それも、3B以上の軟らかい芯で。この使い方だと、細かい文字・整った文字を書くには向いていないが、低い筆圧でペンを寝かせも、スムーズに書くことができる。
メモをとったり、ブレインストーミング用として愛用している。本来の使い方ではないのかもしれないが。

下の画像は、三菱鉛筆のピュアモルトの芯ホルダー。廃盤になったらしい。
プロ向け(製図用)の無骨なデザインが多い中、気軽に普段使いできる一品。木軸だけど高級感は演出されていない。芯ホルダーとしては高級品だけど、万年筆を基準にすると気軽に使える価格なので、個人的には程よく感じる。
重心が後ろ寄りなので、それに合わせてやや後方を握って、軸を寝かせ気味にして書く。万年筆の握り方とほぼ同じ。
大きなクリップは残念。芯の減りに応じて軸を回しながら書くことになるが、大きなクリップは邪魔になる。
ピュアモルト芯ホルダー1