また万年筆の持ち方を変えてみた

  1. 2009/09/26(土) 19:36:41|
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以前こんな記事をアップしたが、最近また持ち方を変えた。

これまでは、人差し指をもっと軸にかぶせて持っていた。それを、人差し指と親指で軸をはさむような持ち方に変更。見た目は微妙な変更だけど、感触はかなり違う。
新しい持ち方365 01


前の持ち方だと、持ち方に合うペンと合わないペンがはっきりした。合うペンだけ使っていればよいのだけど、それは残念に思えて、持ち方を変更。

万年筆は筆圧をかける必要がないのだから、5本の指の中で運動性能に勝る(?)人差し指と親指で軸をはさんでコントロール。人差し指を軸の下部に添えて、ペンの重みを支えさせる。

この持ち方にすると、わたしの場合、軸の形状(軸の太さの変化の度合いや、ねじ山の位置など)に書きやすさを左右されにくいようだ。苦手だった「細軸+重たい」タイプが、苦にならなくなった。ちょっとうれしい。

万年筆のインク吸入方式?貯蔵方式?供給方式?

  1. 2009/09/16(水) 17:07:08|
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万年筆に凝ったことはあっても、インクに凝ったことはない。
万年筆を買うとときどきインクがついてくる。多くはないが、たまってくる。一応インクは消費期限があるそうなので、できることなら期限内に使い切りたい。それで手一杯。ときには、数年前(つまり消費期限切れ)のインクを、恐る恐る使ったりしている。

万年筆のインクにまつわるメカニズムは、インク吸入方式などと一般に言われるようだ。カートリッジ/コンバーター式が無かった頃は、万年筆本体の中にインク用のタンクが設けられている点は共通で、そのタンクへのインク補給方法に違いがあった。だから、インク吸入方式という用語はそのものズバリだった。
カートリッジ/コンバーター式は、そもそもインク用タンクが着脱可能なので、吸入方法の違いではなく、インクの蓄え方ないしはインク供給方法の違いのはず。コンバーターの吸入方式自体は、回転式ピストン型に分類されるはず。
だから、インク吸入方式という大雑把なくくり方を改めてほしいのだが、どこに申し立てればいいのか分からない。といって、ひとりで造語するのもむなしい。

本体にインクを溜めるタイプか、カートリッジ/コンバーターを使うタイプかの違いを、万年筆の好悪を判断するポイントにしていない。

あえて言うなら、カートリッジ/コンバーター式の方が実用性に勝る。わたしは、カートリッジをほとんど使わず、コンバーターを付けっぱなしにしているので、使い勝手は、本体にインクを溜めるタイプの回転式ピストン吸入方式に準ずる(厳密に言うと、カバー部分を取り外す手間が余分にかかるけれど)。カートリッジを使うとインク代は割高になるが、コンバーターのみなので該当しない。一般的に、コンバーターの方が溜められるインク量で劣るような気がするけれど、わたしにとって大した差ではない。
それでもカートリッジ/コンバーター式が実用性で勝ると思えるのは、次の点による。機械製品で壊れやすいのは動く部分であり、万年筆ではペン先、インク吸入機構あたりがそれに該当しそう。カートリッジ/コンバーター式では、壊れやすいであろうインク吸入機構が着脱式なので、そのぶん保守性が高まる。
もっとも、わたし個人は回転式ピストン吸入方式のトラブルを経験していないので、そのメリットを実感したことはない。

回転式ピストン吸入方式、カートリッジ/コンバーター式の違いを意識するのは、インク補給より、ボディの重量バランスに関して。
回転式ピストン吸入方式は、尻軸に回転式ピストンの機構を備えている。そのぶんだけ尻軸は重くなる。特にペリカンM800やM1000のような金属製吸入機構となれば、影響は顕著。
一方のカートリッジ/コンバーター式は、基本的に重量物はペン先側に集まるので、胴軸に重量級の素材が使われていない限り、重心はペン先に寄る。
どちらのバランスを選ぶかはお好み次第。

わたしはペン先寄りの重心を好むけれど、好きなペンの中には回転式ピストン吸入方式のものが多数ある。結局のところ、万年筆選びの判断基準としては、インク吸入方式はさして大きなポイントではない。

筆圧について  − ペリカンM1000とか

  1. 2009/09/07(月) 19:34:44|
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前回の続き。

万年筆とて道具だから、各人の筆圧に合ったペンを選べばいい。これが原則。
これから書くことは、自分には柔らかすぎるけれど、ぜひ使いこなしてみたい、というペンに出会ったときの、わたし個人の考え方。


ペン先にとって適切な筆圧とは、筆記中にペン先の形状変化が意識されない程度の筆圧と考えている。形状変化とは、ペン先がしなったり、ペンポイントが左右に開いたりすること。
理由は、筆記中のペン先の形状が安定しないと、書かれた文字や線も安定しないはずだから。あるいは、ペン先を歪めてしまうしれないから。

この考え方を延長すると、たとえ柔らかなペン先であっても、ふわふわとペン先をしならせて、柔らかさを味わいながら書くのはよろしくない、となりそう。
せっかくめぐり合った柔らかいペン先なのに、つまらない。つまらないけれど、実用品として使おうとすれば、そういうことになるのではないか。


M1000と出会った当初は、ペン先をしならせて書いていたと思う。しかし、今では手先でしなりを感じられるような圧力をかけていない。それでも重量級のペンだから、ペン先と紙面との間の衝撃は小さくなかろう。それを吸収するための弾力であり、広々としたペン先なのだと考えている。適度な弾力は軽快な書き味につながるし、おそらく手指の疲労を緩和してくれる。
ペン先をしならせたりペンポイントを開きながら書くことを楽しみとする考え方を否定するつもりはない。自分の持ち物だから、好きに味わえばいい。それが前提だけど、もし意見を求められたら、M1000の書き味をふわふわと感じるなら、その万年筆はあなたに向いていないかも、と応えるだろう。

しかし、はじめは不向きでも、適応できれば問題ない。
わたしは、柔らかいペン先に出くわせば、筆圧を合わせる。意識するのは力の加減と筆記速度。力の加減は言うまでもないが、わたしの場合筆記速度が上がると自然と筆圧も上がってしまう。個人的に、力を加減するよりも、速度を加減することが苦手。せっかちなのかもしれない。

微妙なのが、ウィング・ニブのような、上下のしなりはあるけれど、しなってもペンポイントの開閉が少ないペン先。ウィング・ニブは極端な例だけど、セーラーの長刀も(わたしの手元にあるのは)そんな感じ。他にもあると思う。
こういうペン先は、筆記中の上下のしなりがある程度想定されている気がしないでもない。

万年筆の大きさ − ペリカンM1000

  1. 2009/09/04(金) 14:28:43|
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ペリカンのスーベレーンM1000は、大型ペンの代表格と認知されている。
下の画像はM800との比較。M800自体大きなペンだけど、一回り大きい。
M1000+M800 01


キャップをはずすとさらに凄いことになってくる。ペン先の表面積の差は圧倒的。
M1000+M800 02


見た目では、M1000は間違いなく大型ペン。しかし、見た目の大小と、筆記における大小は違う。

わたしの場合、筆記における大小は、2つのポイントで決まる。
ひとつめは、指を添える首軸の太さ。わたしは男としては手が小さいけれど、指を添える部分の軸幅が1〜1.2mmの範囲に収まっているとほどよく感じる。これを超えると、軸を太いと感じる。指を添える部分以外の太さは、形状によほどの癖がない限り、ほとんど影響しない。
ふたつめは、バランスを含めた重量。腕はか細くないので、少々重くとも平気だが、一定時間以上書き続けることを想定すると、重すぎず軽すぎずを求めたくなる。

この基準で考えると、下のキャップレスは大型ペンになる。わたしの持ち方では指を添える部分の軸幅は1.2mmを超えるし、重量は30gを超える。フロントヘビーの重量配分なので、重みに違和感を覚えるほどではないけれど。
キャップレス1



ペリカンのM1000に戻ると、首軸の一番細い部分はなんとか1〜1.2mmの範囲内であるし、なだらかに太くなるから、案外太さは気にならない。少なくとも、キャップレスよりは細く感じられる。
重量については、わたしはキャップを付けないで書くのだが、キャップ抜きの本体だけの重さは25gくらい。重量級といいつつ、30g前後のキャップレスや複合筆記具より軽い。ついでに言うと、M800のキャップ込みの重量は29gなので、キャップを付けてM800で書くよりは負担は少ない。
わたしはM800もキャップを付けないで書く。そうするとM1000より4gほど軽くなるが、M800の方が重心が後方寄りで、わたしの好みからするとM1000の方が扱いやすい。M1000の重心も尻軸寄りだけど、M800よりマシに感じられる。
宣伝文句としてM800はバランスが絶妙と書かれているのを多く目にするが、ことわたしに関しては当てはまらない。許容範囲内なので、バランスが悪いとは思っていないけれど、万人に絶妙なバランスなどあるはずがない。

というわけで、大型ペン信仰はないつもりだけど、M800よりM1000の方が手に馴染むし、実際手にとる頻度は多い。よりストレートに言うと、M1000は特に好ましい万年筆のひとつと言える。


M1000を選ぶ上で、ペン先の独特の柔らかさがポイントになるようだ。確かに筆圧の高い人は馴染みにくいかもしれない。
ネットを散策すると、M1000のペン先をフワフワと形容したり、実用に向かない嗜好品と言う方がいる。そういう方たちとわたしでは、相当に筆圧が違うのだろう。
長くなったので、続きは別の機会に。