万年筆の持ち方 - 筆記位置

  1. 2009/11/08(日) 16:32:42|
  2. 筆記具のこと|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0
万年筆の持ち方は、まっとうに調整されているB以下のサイズのペン先なら、神経質になる必要はないと思う。
しかし、ペン先の構造に照らして、より好ましい持ち方とか書き方はあるだろう。筆記角度は一定している方がいいし、ペンポイントの切れ目をまっすぐに紙面に当てた方がいいだろう。
美しい文字を書くためには、さらに条件が加わるのかもしれないが、美しい文字を書けないわたしにそれを語る資格はない。

以前の記事でも似たことを書いた記憶があるけれど、持ち方を動的に考える必要があると思っている。
葉書や封書の宛名書きをするときは、文字を書く範囲が狭いから、筆記中の姿勢変化は少ない。葉書や封書を動かしながら書けば、姿勢変化を抑え込める。
しかし、ノートとかレポート用紙とか原稿用紙のサイズになると、それは難しくなる。横書きで、紙面をずらしながら書くことは現実的ではないし、縦書きであっても、今の机上の事情が許してくれない。

ペンの握り方を固定すると、画像(上)のように、書く位置によって、ペン先の紙面への当たり方が変化する。持ち方として正しくとも(正しい持ち方、というようなものがあるとして)、ペン先と紙面の接し方は不安定になる。特に、別掲のセーラー長刀研ぎのような扁平なペン先では、筆記線の乱れにつながる。
画像(下)のように、ペン先と紙面の接し方を一定させれば、これらの問題は生じない。しかし、これをするためには、書く位置の変化に合わせて、刻々と握り方や姿勢を変化させなければならない。
紙面の位置


この話題に、わたしなりの結論はない。まだ現在進行形なので。
ただ、固定的な「正しい持ち方」なり「正しい姿勢」があるとは考えていない。筆記位置の変化に即した融通性が必要不可欠と思う。基準としての「正しい持ち方」なり「正しい姿勢」はあるかもしれない。しかし、そうした公式がまんま当てはまるのは、限られた筆記位置でのこと。
思うに、真逆な2方向からのアプローチが必要で、ひとつは、筆記位置の変化に即した動的な持ち方を自分なりに模索すること、もうひとつは、その持ち方でコントロールできる筆記位置の限界をわきまえること。

筆記位置の変化に合わせて持ち方を動的に変えるとは、手首をひねる角度とか手の甲の傾きを連続的に変えたり(意識しなくとも変わるけれど)、軸にそえる指の位置(あるいは指に当たる軸の部分)を連続的に変えること。
無意識の変化は不安定につながるが、規則的な動作だから、限界を見極めながら意識的に変化させてやれば、ペン先と紙面の接し方を一定に保てるのではないか。
文字の美しさについては、なんとか縦線と横製をまっすぐにひければ好しと考えている。志は低い。

* * *

もうひとつ、考えたいと思っているのが、筆記姿勢。「背筋を伸ばして〜」的なことは考えていない。ある程度の長さの時間、だらだらと書くのが前提なので、姿勢は変化する。
無意識のうちに、文字とかペン先をのぞき込むようにして書いている。このために、腕の動きが制約されているようだし、上に書いた筆記位置の変化の悪影響を倍増させているような気がしている。
しかし、考えがまとまっていないので、また別の機会に。